今宵のスペシャリテ
2014.03.25
桜のつぼみもふくらめば、花見たさにとるものもとらず 気もそぞろなこの時節、、、
そんな誘惑の多い中 買い付け後早々に足をお運び下さるお客様、誠に有難う御座います
バゲット焼ける香り漂ふ巴里の夕暮れ・・・通称ビストロと呼ばれる大衆食堂や星のないレストランでも
夕方近くになると 外看板に「本日のスペシャリテ」といった自慢料理の品書きが掲示されます
スペシャリテ、とは 各々の店が年を通し自信をもってお勧めできる特別なもの、、、
今宵は、ビストロ真珠:店主のムシュウが この度仏蘭西にて買い付けて参りました品々の中でも
特に選りすぐりの「スペシャリテ」を お料理風になぞらえてご紹介すると致しませふ
なほ、各々の食材同士の相性に関しましては 当方は責任をもてませんのでアシカラズ・・・
鬼が出るか蛇が出るか、、、サアサ 参りますゾ!

前菜 「鯛の春巻き包み 野の花々とともに」


何と言っても、この細かなる手刺繍の花束をご覧あれ!
波打つ襟にたなびくポケット・・・40年代後半頃か、戦後の乙女心が満開に咲き誇ります
スウプ 「枝豆ポタージュにタピオカ 季節の果物を添えて」


大小の水玉の海に、オールドプラスティックボタンが浮かぶ愉しい趣向
50年代のハンドメイドならでは、たっぷりとられた生地が初夏の風をはらんで・・・
「イカ墨風味のミルフィーユ キャビアが夜空に煌いて」


サテン綿や絹を用いた、19世紀末らしい重ねラッフルのケープ
けし粒大ビーズ細工が見事なネックレスに、織り地の浮かぶ帽子で漆黒のグラデーション
メイン 「子牛のステエキ 飴細工にアールデコの馨り付け」


1910~20年代初め、まさしくポワレからシャネルの時代へ・・・
キモノ風合わせのガウンコート、ボタンなど随所にアールデコの芽生えが
デザアト 「自家製カスタアドプディング マカロンの夢」


そこのけそこのけ、馬車が通る・・・
レイヨンに愛らしいプリント 50年代の淡きパステルの夢でお口直し
浮世では、消費増税前に 奥様方は右往左往の駆け込みショッピングとか、、、
ビストロ真珠は 本日も、四月以降も変わらず のんびりと皆様のお越しをお待ち致しております
どうぞ、貴方の 貴女だけの「スペシャリテ」を探しにいらして下さいませ・・・
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