極彩色の時代
2015.03.26
長く「真珠の戯れ事」をご愛読頂いている方は十分にご存知でせふが、、、
当方は、当世の所謂「トレンド」といふものに添った買付けをして御座いません
従いまして、必然的にそういったものをお求めでない(寧ろアンチの)お客様が来店下さいます
それでも時折、「今年の流行は…」といったお客様との話題が出ることが御座いまして、
なんでもこの春夏は 1970年代頃のボヘミアンやヒッピー様式が主流ださふであります
思えば、二十数年前… わたくしがこの道に入る直前 70年代リバイバルムウドが御座いました
折しも湾岸戦争の最中、仮想現実の如きハイテクミサイル戦に かえって背筋の凍る思いがしたもの
泥沼化したベトナム戦争が生んだ 反戦と自由を訴えるヒッピー様式が1990年代初期に流行り、
アラブやロシア情勢が混迷する今、同じ様式がリバイバルすることは無関係とは思えませぬ
さて、そんなカオス的時代「70年代」・・・ それは わたくしが生を受けた年代でもあり、
澁澤龍彦やら寺山修司やら長沢節やら、私的に影響を受けた思想家や芸術家が暗躍し
町には飾り立てた男子:ピーコック族が闊歩、サイケデリックやグラムロックが生まれ、、、
アール・ヌーヴォーやデコ等の再評価など、価値観の破壊と再構築とが入り乱れた時代
まさに、ピーコック(孔雀)のやふに極彩色でパワフルな季節ではなかったでせふか
今宵は、花霞おぼろな春に映える 極彩色な色合いを用いた装いをご紹介致します・・・

葡萄色プリーツドレスの詳細はコチラ…
こんな艶やかな葡萄色のシフォンを秋だけのものにするのは勿体無い!
麦わらの褪せた生成りとあわせたら、広がるプリーツに春風はらむ

模造真珠バッグの詳細はコチラ…
花柄と並び70年代によく見られた柄:ペイズリー、リブ地の腰にプリーツが斬新!
大輪の花咲く帽子にクロシェ手袋で、チョイとおすましお出掛けるっく

シフォンカシュクールドレスの詳細はコチラ…
多色ビーズバッグの詳細はコチラ…
水彩画のやふなシフォン地にメタルの鱗ベルト、これぞ何でもありのカオスな70年代!
カシュクールにバルーン袖、どんなトンだレディがかつて着たのか、妄想広がる…
「春が来たら、白やパステル色を着なきゃ、、、」 いいえ、決してそんなことはないのです
また、若い頃似合った色が何時までも同様に似合うといふ方は稀でして、
張りのある若き肌を愛らしく見せてくれていたパステル色が加齢と共に似合わなくなるのは必然
でも、ご安心アレ!
かつて、幼い顔立ちでは負けてしまったであらふ強い色調や大胆な柄行き…
それは何てったって、マダムだからこそ貫禄と色気を兼ね備え 着こなせるもの
見慣れたパステルの洋服の首元に一色鮮やかな彩を加えるだけでも華やかになります
褐色に焼いたイタリアンマダムの、深く開いた柄ブラウスに金の首飾りの粋なこと!
湿度ある国ならでは、日本人のきめ細かい肌に合う極彩色はたくさんあります
いにしへの御着物からヒントを得るならば、茄子紺にからし色 等々、、、
この春、貴女なりの極彩色の世界に踏み出してみませんか

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