舞台に賭ける
2015.07.30
先日の「真珠夜會」第四夜告知に伴い、早々にご予約頂いた奇特な皆様・・・ 誠に有難う御座います
今宵は 第四夜に寄する積年の?情熱を少々お話させて頂こうと思います
さて、その前に… この度お呼びする「バーレスクダンサー」「ヴォードビリアン」とはどんな方たちか、
仏蘭西から始まったその歴史をごく簡単にご紹介いたしませふ、、、、
ヴォードヴィル(vaudeville)とは、元来17世紀末に巴里の大市に出現した演劇形式で、
往年のキネマファンには『天井桟敷の人々(1945・仏)』の「犯罪大通り」のシーンでもお馴染み…
亜米利加においては舞台での踊り、歌、手品、漫才などのショー・ビジネスを指すことから、
「アメリカン・ヴォードビル」と区別されることがあり、演者はヴォードヴィリアンと呼ばれます
米国におけるヴォードヴィル(英国でのミュージック・ホールに該当)は、劇場で放映する出し物をフィルムに
記録することが興行成功において不可欠だったことから、初期サイレント映画の歴史上重要な意味を持ち、
チャールズ・チャップリンやバスター・キートン等、著名なコメディアンや俳優達もそこから輩出されました
(Wikipediaより、一部抜粋)
元来はサイドショー(我が国では見世物小屋)やキャバレー・シアターの中で行われし様々な芸が表へ、
つまり芸人が「大道:表」へ出てゆくことで大道芸人となり、芸は多種多様に発展し世界各地に広まります
ヴォードビリアンの多くはパントマイムに演奏、曲芸にタップなど、一人で何役もこなすさふでして、
全裸の一歩前までをじらし笑いを交えつつ魅せる艶芸:バーレスクも、ヴォードビルの一種と申せませふ
バーレスクについては、過去の『戯れ事』をどうぞ → シヨウ タイム
また、大道芸についてはコチラをどうぞ・・・ → 芸に生きる
さらに、見世物小屋についてはコチラをご覧下さい・・・ → 縁日のスタア

何ゆえにわたくしが、このような多種様々な芸人さん達にかくも魅せられてきたのか、、、
何度も申すやふに、伝統工芸の匠等とも通ずる職人魂を感じ、尊敬に値するからです
それは、毎度毎度が一期一会の一発真剣勝負であり 観客を含めた一体芸である故
また、他人にとっては他愛なく思われることに心血を注ぎ、生業としてゆく、、、
古着屋を営むわたくし共も、及ばずながらどこか近しい感を覚えたからかもしれません
・・・「二度はない」からこそ体を、時には命を張った芸をなんなくやってのける凄みたるや…
演者さんの息遣いにほとばしる汗や漂ふ空気 飛び交う小気味よい野次に惜しみない拍手、
それらは、いくら電脳社会となろうとも 目の当たりにしないと感じられない まさに「生もの」!
戦前、世界各地で行われていた「レヴュー」と呼ばれる寸劇ショウでは 艶と笑いを交えつつ、
時の政権や世界情勢を風刺することで 時に民衆を鼓舞し、励まし、また癒しもしたのです
第四夜に迎えし二組の演者さんとは 舞台を通しお近づきになり、戦前の芸人さん達にも通ずる、
舞台に賭ける強き「使命感」や「誇り」を感じさせて頂いたことから、ご出演依頼と相成りました

サアテ、、 肝心なのは演者さんのみならず 観客の皆々様も実は大変重要な一員でして、
一夜限り、妖しの「レヴュー団」を生かすも殺すも皆様次第・・・
時は丁度ハロウィーンの宵、仮装に変装・男女装に正装・・・ 大歓迎で御座いますゆへ、
自らも団の一員になったおつもりで、どうぞ浮世の憂さを目一杯お晴らしアレ!
「真珠夜會」第四夜についてはこちら・・・

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