愛しき哉、一期一会
2017.04.25
初夏の夕暮れ、草いきれのにおい、、、
何故だか妙に 懐かしく思ったり
先ごろ、ふたつの出逢いがありまして・・・
ひとつは かれこれ十年近く切望していた『Les Femmes Aux Cigarettes(女と煙草)』、
”最も偉大なアマチュア写真家”と称されたラルティーグによる撮りおろしは、
1920年代末、煙草を吸うマドモアゼルやマダムのみ写された写真集
第一次大戦後、社会進出し 自立した女性の象徴:シガレット・・・
被写体となった有名無名の舞台女優や踊り子たちの、開放感や神秘に満ちた表情ったら!
女性が煙草を吸う姿をセクシャルなもののとらえた時代の馨りが ムンと漂ふやふ
ついに手元に来てくれたこの一冊、生涯のバイブルとなることでせふ

◆ラルティーグ◆
フランスの裕福な家庭に生まれたジャック=アンリ・ラルティーグ (1894-1986) が父親からカメラを与えられたのは、7歳の時・・・
幸せな瞬間がすぐに目の前から消え去ってしまうのを幼いころから恐れていたラルティーグは、
そうした瞬間を残していけるカメラという新しい“魔法の機械”に夢中になり、生活のあらゆることを写真におさめました
なかでも、スポーツやジャンプ、自動車、飛行機といった様々な動きをとらえることへのひときわ高い関心や、
心霊写真のような写真ならではの表現へのあくなき探求心は、ユニークで鋭い視点の作品を生み出しました
(埼玉県立近代美術館 HPより一部抜粋)
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
もうひとつは、、、
当店史上、色々な意味でおそらく最もスケールの大きなドレス
トレーンぞろ引く、神々しい全身像は 一枚にはとっても収まりきれません!!
元来は、とあるお客様のオーダーにより知人が買い付けたものの、
ちょっぴりお体の寸法が大きくなり、泣く泣くキャンセル・・・その後お蔵入りしていたとのこと
さほど古いものではなけれど、きっとステージ衣装等の類いとして作られたものでせふ
先程の『Les Femmes Aux Cigarettes』の中では、舞台女優のマダムが着ていそうな・・・
浮世から遊離した、セ・マニフィーク(お見事)!なドレス
素敵な貴女様に、もしくはふくよかな寸法からしてドラアグクイーンの貴方も 如何?

胸から腰にかけて、びっしりと縫い付けられた金糸やビーズにスパン・・・
舶来の珍しい格子チュール生地にはカラーストーンが散りばめられ、
膝下からのびる箔プリント地の裾からは紅いトレーンがどこまでも長く広がる


四十路近くなりますと、全ては必然かもしれぬと考えるやふになりました
出逢ふべき人やものとは、遅かれ早かれ 導かれて巡り合うもの
嬉しきご縁も、切ないお別れも・・・
気の遠くなるやふに永い宇宙の営みの中ではほんの一瞬、
だからこそ、愛しき哉・・・ 一期一会!

Pearl
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