格闘の夏 ~予選篇~
2017.09.26
台風一過から、はや十日あまり、、、
わたくしの中でも、美容学校のコレクションという大きな嵐が過ぎてゆきました
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
この度の「戯れ言」は、誠に私的なつぶやきにて ご興味のある方のみどうぞ・・・
振り返るは、大会の予選説明会6月に遡ります、、、
福岡・北九州・熊本の三校合同のコレクション大会、
のらりくらりと、仕事をしながら学校に通ふわたくしのカリキュラムの進み具合からすると、
30分でフルメイク、モデルのビフォーアフターを競う「ベーシックパート」が妥当・・・
しかし、説明会にて今年の「トータルビューティーパート」のテーマが”アイコン”と知り、
「面白そう!」 即断にて、トータルビューティパートへの参加を決めました
「トータルビューティーパート」と言えば、卒業した方や卒業間近の生徒さん中心、
二時間内でヘアメイク衣装、ネイルのまさにトータルを仕上げるというもの・・・
そこでわたくしが選んだのは、泣く子も黙るモオド界の女王蜂:ココシャネル
不遇な生い立ちをも原動力に、着やすい新型服を提供・・・女性をコルセットから解放し
喪服の黒を晴れ着にと、まさに自らの力で時代を変えていった強い女性の象徴

一度決めたら猪突猛進、
モデルはプロであり、ミスユニバース福岡大会ファイナリストに今年も選ばれた紗江さんに!
シャープな色白美人、強い眼差しはまさに 若き頃の野心に燃えるシャネルにぴったり
プロモデルさんですから、契約上練習に来て下さる回数は決まっています
それ以外は、学校の生徒さんや毎日自分にも時代メイクをして仕事に通いますが、
予選の壁:ベースメイク以外は30分仕上げ、時間が中々短縮できません
また、おりしも紳士のフランス買付けと集中レッスン期間が重なり、自主練の日々・・・
それでも大の苦手の夏、しかも酷暑の中、
ユニークな先生方のご指導や、紗江さんの心強い励まし、周りのお支えもあり、
無事に予選当日を迎えることとなりました





始まってしまえばあっといふ間、
ここを直したい、カメラ映えするのにもっとこうすべきだった等 数えれば修正点は星の数ですが、
どうにか時間内に、長髪直毛のモデルさんをボブ風の マドモアゼル:ココに・・・
煙草を吸われない紗江さん、色々な資料を基に研究して頂いたのでしょう
勝気で野心家 上昇志向の強い若き1930年代のシャネルを
時にエレガントに、時にコケティッシュに・・・演じきって下さいました

今回の予選で、考えさせられたこと、、、
「アイコン」・・・ 誰もが知る、絶大なる影響力を放った人物の どの場面を切り取るか、
外国人であった場合 それをどうアジア人モデルに落とし込み、その人の美しさと融合させるか
個人的には、シャネルのロゴマークの入ったものを絶対に身につけさせたくなかった、
何故なら、シャネルロゴが広まったのは彼女の晩年・・・ マドモアゼル:ココにはふさわしくないから
BGMは同じフランスの至宝:ピアフの「薔薇色の人生」を選び、衣装はヴィンテージで・・・
そんなこんなの、誰も気付かぬこだわりと、己の技術の未熟さと格闘しながらの七月でありました
終わって涙ホロリ、と思いきや、まだまだだというシャネルと同じ獅子座の血がそうさせるのか、
号泣する若き生徒さんたちを尻目に、自らの課題とひとまずの安堵を噛み締めるわたくし
「シャネルのウォーキングのときだけ、モノクロに見えて涙が出そうになりましたヨ」、
見知らぬ人々から嬉しいお声かけを頂き、紗江さんと改めて一日の労をねぎらいつ・・・
外をふと眺めたら、もう夕暮れ時になろうかとしておりました

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