異形の美 ~被写体篇~
2018.03.23
季節外れの寒波も過ぎ去り、今週末は桜も見頃とか・・・
卒業に入学と、色々な意味でも つぼみが花開くころであります
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
先だって、触れましたように 約二年 ギュッと凝縮すると一年余りで駆け抜け・・・
メイクアップの学校過程を、一旦卒業致しました
卒業前に撮影したのが、下の作品です
インスタグラムなどをしていないわたくしの被写体探しは、もっぱら一目惚れ・・・
前回のモデルさんも、学校のネイル部門の生徒で 自ら前に出るタイプではない娘さん
このたびのモデルさんは、入学時から力強い瞳が印象的であった娘さんで、
いずれも、被写体モデル経験のないお二人です
いかにもとっつきにくいと思われるわたくしに、臆することなく「素顔が赤ちゃんですね」、
等と話しかけてくる、お転婆できっぷが良くて、でもどこか一匹狼のやふな 不思議な方でした




今回のテエマ、表向きは「モダン上海」・・・
実際切り取りたかったのは、思春期ならではの不機嫌さ 無意識下に潜む色香
しかし、こういったものは受け取りようですので 人それぞれ感じたままが全てでせふ
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
チャイナメイクは、極端に言えば京劇のやふに 額や頬にかけ桃色に染めるイメージ
そして、朱赤や黒の線を大胆に用いたお化粧を連想されませふ
だが、そのままでは自分らしくないので、目頭から眉にかけて広範囲に金を、
上唇にはメタリックブルー、下はゴールドをブルーで少し囲みムラ塗り・・・
三白眼な彼女の妖しい佇まいを残すため、ラインやマスカラもほぼしておりません
古いチャイナジャケットの雅さを敢えて破壊すべく、友人に仕立ててもらったリーゼント髪
所謂日常の、美しく見せる為 自然に見せる為のお化粧と違って、
こういった作品撮りのメイクは、メイクアップか 寧ろメイクダウンになるのか・・・
さじ加減により、被写体のよさを生かすも殺すも紙一重なのが 恐ろしくも面白いところ

いつの時代に どんな空気感で生きているヒトなのだろう、、、
不完全で 異形の美を感じさせるような、被写体の内面までも映し出せたら・・・、
産みの苦しみと愉しみを伴う作品撮りが、近々二回 ある予定であります
◆ このたび使用した衣装や小物も、撮影用等にリース可能です
美容や服飾関係等のご職業で、リースにご興味のある方は一度ご相談下さいませ・・・ ◆
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