格式高き「黒」
2020.01.13
そういえば今日は成人の日
今年も式用に蝶ネクタイを、ドレスをと、衣装を探しに来られた若人達がチラホラ
一生に一度の日に、当店で衣装を選んで頂きうれしい限りです
さて、ブラックフォーマルという言葉がありますが
社交の場での紳士の服装が黒に統一されたのは19世紀半ば頃のイギリス
長い服飾史のなかで、意外と歴史は浅いのです
昼の正礼装はフロックコート(20世紀になるとモーニングコートが主流)
夜の正礼装は燕尾服に白のベストと蝶ネクタイ、「ホワイト・タイ」と呼ばれる最上級の礼服
そして準礼装にはタキシードに黒いベストと蝶ネクタイ、「ブラック・タイ」とも呼びます
T・P・Oにおける服装の区別
所謂「ドレスコード」はイギリス貴族、上流階級により確立された格式の高い服装のルールです
今回はタキシードのご紹介
黒の蝶ネクタイを使っておらず、「ブラック・タイ」とは言えませんがご勘弁を…
タキシードは元々は部屋着の類で、夜会の後にタバコを吸ったり談笑したりと
くつろぎの場で羽織る「スモーキング」と呼ばれる上着(ガウン)でした
フランスではタキシードのことをスモーキングと呼んでおり
タキシードの歴史を知るまでは、何を言ってるのかよくわからなかった記憶があります


1933年製のタキシード(上着)、そして偶然にも別の蚤の市で見つけた1933年製のタキシード用パンツ
同じ体系の方が着ていたのではないかというサイジング
ネームが同じだったら運命を感じずにはいられない奇跡ではありますが、さすがに持ち主は別々でした
タキシードジャケットの詳細はコチラ
タキシード用パンツの詳細はコチラ
ドレスシャツの詳細はコチラ



カフリンクスの詳細はコチラ
ネクタイバーの詳細はコチラ
カラーバーの詳細はコチラ
共布のネクタイ・ポケットチーフのセットも売り物です
お店を開業するにあたり、初めて買い付けとして行ったパリで出会ったアンティークのフロックコート
体に綺麗にフィットするエレガントなフォルムに魅了され、地道に集め始めました
もちろん当初は知識も浅く、どのような場で着られていたのかもわからず
特殊なだけに、はたして受け入れてくれる奇特な紳士はいるのだろうかと結構不安
お客さんからも、「こういうの売れるんですか?」と良く言われたり…
しかし、石の上に何年、塵も積もればなんとやら
Pearlは今年で15周年
フロックコート、燕尾服、タキシードやモーニングコート、それに必要とするアクセサリー等
ブレずに集め続けたのがようやく実を結んだのか
イベントやステージの衣装に、友達または自分の結婚式用にと(はたまた普段着にというツワモノも)
全国ツツウラウラの変態さん(敬称)のもとへと受け継がれていきました(皆様ありがとうございます)
これからもブレずに末永く低空飛行していけたらと思う次第デス
ブログやWEB SHOPでご紹介しきれないものたちにも、日々ふれております
◆インスタグラムより @madame.pearl でご覧下さいマセ◆
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