レエスの紡ぐ夢
2015.02.07
終わり無き悪夢の連鎖、、、
このまま第三次世界大戦に突入せんことを祈るばかりであります
お話は変わり・・・ 第一次と第二次大戦のはざま、
それは、モオドの世界が「新素材」の開発に沸いた季節で御座いました
1905年に英国で初めて作られ、徐々に普及し始めていた「レイヨン」は、
30年代 ブラジャーとガードルの上に用いるスリップの素材に使われ 瞬く間に拡がりました
また、1936年 亜米利加のデュポン社が開発した「ナイロン」は、
40年代にストッキングに応用され、手軽さや丈夫さから 戦時下では絹の靴下より重宝がられます
ビニール、ポリエチレン等当世では身近な人工素材、いずれもなんと1930年代の産物!

レイヨンやナイロンの登場は、女性たちのお洒落の領域をぐんと押し拡げました
上流階級の特権とも言われた手編みレエスも例外にあらず、、
機械織りレエスの出現や新素材の開発により 庶民にも手の届くものとなります
リタ・ヘイワース然り、銀幕のスタアの着る最新モオドに 人々は胸躍らせたことでせふ
レエスの歴史については、過去の戯れ事をどうぞ… →胸騒ぎのレエス
今宵ご紹介するは、大胆な趣向を可能にした機械織り化繊レエスの羽織もの、、、
手紡ぎレエスに負けじと 技術革新にまい進した往時の職人のエスプリが伝わるやふ

漆黒レエスの半袖羽織の闇を、古美色レエスのストオルが鈍く照らします
和の羽織ものは、東洋趣味の装いにしっくりくること間違いなし


1950年代頃までの化繊レエスは織りも細かく、豊かな表情が立体的に感じ取れます
サテンの襟に蝶結び、晴れの日の羽織としてもふさわしき上品な愛らしさかな…
気の遠くなるやふなドレスのレエスの段が実現できたのも、技術革新のたまもの
50年代段レエスドレスの詳細はコチラ・・・


1930年代当時の最先端素材、人絹とも呼ばれたレイヨン地のレエス
レイヨンドレスに重ねると、なんとも言えぬとろみが出て肌に美しく添います
アールデコの名残のバックルに、30年代を代表する柄:ドットが時代の馨り
30年代ドットレイヨンドレスの詳細はコチラ・・・
30年代黒レエスの羽織の詳細はコチラ・・・
ランジェリイに、インテリアに、、、
わたくし共婦女子がレエスの夢物語を存分に享受できますのも、
平和な世の中があってこそであることを ゆめゆめ忘れてはなりますまい

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おほもと http://www.oomoto.or.jp/