魅惑のターバン娘
2016.03.25
《真珠夜會》から気づけばはや二週間、、、
全国に先駆け、博多では早くも桜の開花宣言が先日出されております
特に出演するわけでなし、されど主催するとなると気が張るのか・・・
つい先日まで 燃え尽き症候群とばかり、心身共にフワフワし風邪引く始末
芸を生業とし 日々ジプシーの如く旅する方々、、、尊敬してやみません
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
さて、あの夜のわたくしの装いについて 一体全体何を模したものであるのか!?
幾人かにお尋ね頂きましたが、アレは アラビア風趣向に装ったものでして・・・
さふ、「ベル・エポック:美しき時代」といわれた1890~1910年代初頭に流行った、
ポール・ポワレをはじめとしたクチュリエによる東洋趣味の隆盛にヒントを得ました
ポール・ポワレによる、煌びやかかつどこか中性的… わたくし好みでもある「オリエンタル・るっく」
紅白歌合戦の美川憲一氏では御座いませんヨ

今から百年余り前・・・ 日本開国によるジャポニスムのうねりや中国・インド趣味等、
未知なる国々の放つ西洋芸術界への影響力は誠に多大なものでした
浮世絵や蒔絵はじめ、見たこともない色使いに遠近法なき世界・・・
ちょうど亜細亜から欧米を見るやふに、逆世界のパノラマ桃源郷に映ったことでせふ

さらに・・・ 1922年に英国のエジプト考古学者:ハワード・カーターらにより、
ファラオ、ツタンカーメンの墓が発見・発掘されると 空前の「エジプトブーム」に!
24年には巴里のミュジック・ホールにて「ナイルの伝説」といった演目がかかり、
巴里のオートクシュールにも スカラベやエジプト風幾何学模様が登場・・・
時まさにアール・ヌーヴォーからデコへと移行したのも手伝い、
赤・黒・緑など エジプトをはじめとした東洋の力強い色彩や直線美が
「モダン」な時代の色や造形として、大衆の心を新鮮にとらえます
黒絹を模造真珠やラインストーンで彩ったターバン姿が淫靡な、1920年代ころのフラッパー娘

ご覧のやふに、西洋の人々にとって「東洋的なもの」の象徴のひとつが「ターバン」…
1930年代においても、ドレスにターバンといった「東西の融合」といふ形に昇華し、
さらに複雑に造形化された帽子のひとつとして、モオド界にも浸透します

一方で、モオドとはかけ離れた第二次大戦下の日常・・・
自国勝利の為、駆りだされた勤労婦人たちの頭にもターバンが

1970年代、オートクチュールからプレタポルテへ(高級既製服)へ…
モオド界に激震が走り、街角から流行が生まれる中 再びターバンはリバイバル・・・
30代以上の方々、桂由美先生お馴染みのターバン姿が印象に残ってはおりませんか
1970年代、イヴ・サンローランの打ち出したターバンルックは 懐古趣味のみならず新しさも

このやふに、当初は物珍しさから流行した「ターバン」は時を経、
いつの間にか 欧米の人々の日々のお洒落に根付いてゆきました
街急ぐ現代っ娘のパリジェンヌの頭にも、無造作に巻かれたターバンが・・・
これがまた、小粋なんですのよ・・・ 我々が金髪に憧れるやふなものでせふか
といふことで、今宵は「ターバン」型帽のご紹介であります・・・

蝶々のスパンコールが煌く夜には、オーガンジーのターバンを・・・
本来後ろ側の蝶結びを額に、ドレスクリップを飾ればアラビアンナイトの世界
蝶々スパンコールブラウスの詳細はコチラ…
1910's頃ドレスクリップの詳細はコチラ…
タッセル風ビーズ首飾りの詳細はコチラ…

1930年代のナイトボレロをあえて羽織に、エレガントな装いにもターバン!
ねじりモティーフに蝶結び、こちらも後ろをサイドに持ってくるのが遊び心
1930年代ナイトボレロの詳細はコチラ…
デコドレスクリップの詳細はコチラ…

藤色レースチュール付ターバンは、薔薇を結び目のやふに見立て額に
絹のストールにトルコ石風ビーズ首飾りにて、秘密の夜會にお出掛け・・・

1930年代のチャーミングな綿プリントブラウスに、ストローターバンは如何
ベイクライトのブローチが、ぐるぐる渦巻きターバン帽を愛らしく彩ります
1930年代ダンス柄ブラウスの詳細はコチラ…
1940's頃フルーツブローチの詳細はコチラ…
わたくしも個人的に平素から愛用する「ターバン」、、、
断髪ボブは勿論、案外お顔の形や髪型を選ばず 東洋的ムウドを醸し出してくれます
ひとつ、基本があるとするならば・・・ お洋服の素材感と調和させること でせふか
たとえば、絹やサテンのお洋服には近い光沢のあるもの 天然素材には綿や麻等…
無論、それを踏まえ あえて異素材の組合わせに挑戦するもよし であります
本年は、苦手としていた色や趣向にも何故だか挑んでみたい・・・ そんな桜の頃
Pearl
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