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晴れオトコ、帰還ス


ひと月以上ぶりのブログ更新になりましょうか
ワタクシ先週、フランスより帰国いたしました
一足先に、相方が約1ヶ月、数週間ずらしてワタクシが約3週間と
パリと義妹の住む町を歩き回り駆けずり回り呑みちらかし、フランスを愉しんでまいりました
2週間以上の海外滞在は15年ぶりでしょうか…
3週間は
長いです

日本では晴れオトコ(自称)の念力もパリでは通じず、滞在の半分近くは雨で苦労しました
立ち寄る蚤の市も、流石に出店数はいつもの半分から3分の2ほどでしたが
ここは蚤の市大国おフランス
雨が降ろうが商品にビニールシートを被せ、自分は傘か合羽で雨をしのぎながらも
みんな各々蚤の市を愉しんでおりました(多分)
買い手側にとっては、ビニールシートで商品が見れず苦労しました

毎回何処の蚤の市でも目にする光景ですが、小さな子供が親のお手伝いをしております
親から子、孫へと受け継がれながら、蚤の市文化が育まれていくのでしょう


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雨の中の蚤の市のシュールな一枚


平日の夕方から広場で行われる定期イベントに参加し、意気揚々と踊っておりましたら
何処からともなく大声と煙の匂いが・・・
気がつくとなにやら物々しい集団(デモ?社会集団?)に取り囲まれ
広場は彼らに占拠されておりました
これはやおいかん
ここは海外旅行のマニュアルに従い、直ぐにその場を立ち去りました
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20年ぶりにジンマシンができたりしましたが
無事健康体で帰ってまいりました
19世紀後半頃のアンティークからステージ栄えする衣装やアクセサリー等々
店頭には新商品が並び始めております
ご興味のある、奇特な紳士淑女の皆様
ご来店お待ちしております


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想ひ出は胸に・・・



◆フランスより、先日無事に帰国致しました
5日(土)より、営業開始致しております
なお、明日11日(金)と14日(月)は店休日、
今月一杯は13時開店となります点、宜しくお願い申し上げます◆



インスタグラムでは先行して触れておりましたが・・・ 
妹の産後ケアに伴い、わたくし9月まるまるひと月ほど渡仏致しておりました


母とのパリ旅、妹夫婦の住む城下町での広~いアパルトモン生活ともお別れ・・・

夢か真か帰ってみれば、狭いながらも…それはそれ、楽しい我が家〜、であります


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写真は、とある蚤の市で釘付けになったチャップリンの被りもの

1981年の刻印、現代の仮装仮面のように伸び〜るソフビ素材でないところが、妙に味あり
頭の入れ口が絶妙に狭い欧米規格ですが…こんなシュールなものも、ハロウィンだからって訳ではないけれど
今月半ば過ぎにはあれやこれやと、当店に賑々しく仲間入り予定でアリマス


サテ、母娘旅道中とはいえ・・・ わたくしが蚤の市等を回らぬ訳もなくてですネエ

ひと月の間地道に買い付けたものたちがございまして、先週末は、まずはアクセサリーや装飾品等の小物から… 
今週はハンドキャリーにて持ち帰った新入りの洋服たちも、徐々にお出ししております


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★こたびは特別に… といっても些細なものですが

まさに、“パリの思い出と香りの込められた"プチお土産をお買い上げの方にお渡し致ししております
数に限りが御座いますが、秋の散歩がてら… フラリとお立ち寄り下さいマセ





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魁!・・・


昼の礼服はモーニングコート
夜は燕尾服
順礼装、略装はタキシードにブラックスーツ
何時、何処に、何故に、所謂TPOにおけるドレスコードですね
今では随分簡略化されておりますが、19世紀のイギリスで衣服の区別が確立し、貴族没落の20世紀初頭頃までが
一番厳格だったのではないでしょうか(もちろん現在でも厳格に区別している社交の場もあります)
学生さんはというと、イワズモガナ、学ランとセーラー服が学生服でもあり礼服でもあります
礼服のいくつかは軍服の歴史と関わる物もあり、セーラー服はもちろん海軍の制服
そしてフロックコートの起源はダブルブレストに立襟のポーランド騎兵隊の服装であり
(19世紀までは、世界各国の軍服の上着は立襟が主流でした)
それがイギリスに伝わり、背広襟のフロックコートという完成系が産まれたというわけです
嗚呼、、、立襟、初めて学ランを着た時、首周りが太めのワタクシは随分あの襟に悩まされたものです

礼服と軍服という前置きを踏まえ
妖しく、神秘的で、そして力強さと色気をかね揃えたコスチュームのご紹介です
1864年、ワシントンで結成された秘密結社、ピティアス騎士団(Knights of Pythias)のユニフォーム
フロント9個のチェンジボタンに立ち襟のお姿は、まさにエレガントな長ラン
軍服をソースとしたデザインは重厚感に溢れております

ピティアス騎士団ユニフォームの詳細はコチラ
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少年時代に週間ジャンプを愛読していた40過ぎのオッサンたちには分かってもらえるか?
このやりすぎ感あふれる学生服のようなフォルムはまさに男塾!


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古い歴史の中で、裏から世界を動かしてきたといわれるのが秘密結社
中には宇宙人、もしくは宇宙人との混血もメンバーに・・・という都市伝説もありますね
ワタクシ、UFO見たことあるので、地球外生物の存在は信じております
ワタクシ、幼少期に宇宙人らしき生物を見た記憶がはっきりあります
(もしかしたらアブダクションされたかも)
でもね、後者の方は皆リアクションに困るんです
まあ
信じるか信じないかはあなたシダイですけどね




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グレート!ブリテン!!


イギリスっ子の3つの特徴
1 天気の話題が好き
2 ファッションに疎い
3 食に疎い
20年ほど前になりましょうか、ワタクシ、イングランドの海沿いの町に9ヶ月ほどステイしておりまして
その時分通っていた学校の、ファンキーな先生(イギリス人)がそのようなことを言っておりました
ファッションに疎い
意外でしたが、たしかにハイセンスなお洒落さんはごく一部で(特にロンドン)
見渡す限り皆、似たような装いをしていたような記憶があります
食に疎い
多分今もでしょう(フィッシュ&チップスは好きです)
天気の話しが好き
まあ、話題の多くは天気かサッカーか、だったような記憶がありますが、今はどうなんでしょうね?

天気の話題はあまり好きではありませんが、今回はイギリスの天候に関係しておりますので暫しお付き合いを
『霧の都ロンドン』といわれるように、とにかくイギリスは霧がよく発生します
なんとも幻想的なネーミングではありますが、19世紀の産業革命から20世紀中頃までは大気汚染だったようです
今では普通の霧で、赤レンガの建物や手入れの行き届いた庭とのマッチングは、それはそれは美しい光景です
濃い霧のなかのバス通学、今まで晴れていたのにいつの間にか小雨など
とにかく天気がよく変わるな、という記憶があります

ロンドンの街を馬車が行きかう時代、防水着といえばキャンバス地にオイルを塗ったコートが主流でしたが
1823年、マッキントッシュにより発明された世界初の防水着、生地の間に溶かしたゴムを塗り、圧縮した
所謂「ゴム引きコート」は、イギリスっ子にはまさに神アイテムだったのではないでしょうか?
この革新的なコートの登場は全英にだけではなくヨーロッパ中を席捲
後に英国上流階級の人々の間では乗馬コートとして人気を博し
その実用性の高さから英国陸軍や英国国有鉄道で採用されました

本日は防水性のあるコート2点ご紹介
マッキントッシュ製ではありませんが、 PYTCHLEY社製(Made in England)のゴム引きコート
ロングコートが似合う大人といえば銭形のとっつぁんか紅の豚か
ステンカラーの域を超えた上品な佇まい、ベルトで縛った綺麗なフォルムはまるでアビエーターコート
重厚感あふれる生地はずっしり重く、そして、、、ゴムくさいです
ボンディングコートの詳細はコチラ
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ゴム引きではありませんが、ゴムのよう…いや、タイヤのチューブのような生地感
ポリスマンや消防士、国鉄など、当時の国営企業に配給されていた防水用コートに似ておりますが
表記がないので、まあ、民間着でしょう
ゴムのような生地だけに、水よく弾きます
できれば雨に濡らしたくない、シックでクールな防水着です
レインコートの詳細はコチラ
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省エネルック



「ディナーやで~!」

「ディナーや、正装に着替えるで!」

「せやけど燕尾服は暑くてかなわんわ~」

艦長「せやっ! シッポ切ったろ!」

時は19世紀後半頃、アメリカ海軍軍艦の中
ディナーでの服装は最礼装の燕尾服、紳士たるもの夜会の場では常にエレガントでという所謂ダンディズム流儀
しかし空調のない真夏の艦内、暑さの極致は耐えがたいものだったのではないでしょうか
こんな暑い中燕尾服なんか着てらんなくねっ?
と艦長、テイルコートのテイル部分を切ってしまったとな
コレが尻尾がない燕尾服、いわゆるメスジャケットの始まりだそうで、後に正式な軍服となったそうです
(メスとはスラングで"メシ"だそうで、艦内の食堂をメスデッキといいます)
16世紀に始まった大航海時代、欧州各国が侵略により植民地を増やしていきました
植民地の多くはベトナムやインドなどの南方の地、まあ、、、暑い国です
そこで生まれたのがコットンやリネンのホワイトメスジャケット
清涼さに加えエレガントさを失わないこの優雅な短ランは夏のフォーマル着として定着
また、上流階級の若者にもリゾートファッションとして大流行したそうな
しかし流行がピークに達し、ホテルマンやウェイター、バンドのユニフォームとして採用され始めると
上流階級から敬遠され、次第にメスジャケットは姿を消していったそうです
支配する側される側、階級意識が特に高かった時代性というものを感じますね
(1920年代終わり頃から1930年代半ば頃までと、流行った期間は短かったようです)

こちらは1930年代初期頃のメスジャケット
売主曰く「植民地で着られていたフォーマルジャケットやで」
当時のフランス領植民地ですと、ベトナム、セネガルあたりでしょうか
エレガントの極みです

メスジャケットの詳細はコチラ
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時代とお国が違って18世紀末頃のイギリス
ジョージ・ジョン・スペンサーという伯爵がこれまた同じようにテイルコートのテイルを切り落としました
これが好評だったのか良くわかりませんが、イートンカレッジの制服となり
「イートンジャケット」もしくは「スペンサージャケット」とも呼ばれました
暑けりゃ切ればいいんじゃね??
ワタクシ、昭和の終わりごろに話題になりました「省エネルック」を思い出しました



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日々の戯れ言を綴った日記です

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